ELTiSについて
ELTiSとは
アメリカの高校へ留学する生徒の英語能力を測る試験の一つで、主にアメリカの公立高校に留学する交換留学や正規留学プログラムで使用されています。(一部私立高校でも採用されています。)
入学許可を得るためだけでなく、渡米後も英語能力を測るために使用されるため、単に1回合格すれば良いというものではなく、いつ受けても合格出来るように英語力を高めていく必要があります。
ELTiSはForm 1とForm 2の2種類あり、問題は選択形式(マークシート)です。Form 2の方が難易度が若干高めですが、その分配点が高くなっています。ELTiSに向けての勉強を通して得られる英語能力は、現地での学校生活に繋がりますので、必ず役立つスキルとなるでしょう。
この試験では、下記の能力が測られます。
①学校の教師の指示や説明の理解度
②学校生活で使用される言葉や会話の理解度
SLEPとの比較
ELTiSが導入されるまでは、SLEPテストが使用されていました。2015年度のアメリカ高校交換留学で渡航した方までは、SLEPでの出願も認められていましたが、2016年からは一部の私費留学のプログラムを除き、完全にELTiSのみとなっています。 ELTiSの方が内容が難しく、難易度が高い問題となっていますが、問題数はSLEPの約3分の1と少ないため、集中力が持続できる面では受けやすいと感じる方もいます。
合格基準点
合格点はプログラムによって異なります。
- アメリカ高校交換留学プログラム:215点~
//www.aise.gr.jp/exchange/index.html
Form 1:50問中の正解数40問(265点満点中 215点)
Form 2:50問中の正解数34問(300点満点中 216点)
- アメリカ正規高校留学プログラム:205点~
//www.aise.gr.jp/private/usa.html
Form 1:50問中の正解数35問(265点満点中 205点)
Form 2:50問中の正解数28問(300点満点中 205点)
※出願する学校により点数は異なりますが、基準が高い学校の場合は230点前後の点数を求める学校もあります。
難易度について
212~215点は英検に例えると、準2級~2級程度の難易度だと言えるでしょう。しかし、英検2級を持っている方が必ずしもこの点数が取れるとは限りませんし、英検3級までしか取っていなくても良い点数が取れる方もいます。
試験の構成
試験は2つのパートに分かれています。
◎リスニング(Part1~4) 全24問 25分
◎リーディング(Part1~3) 全26問 45分
- Part1(4問):授業シーンの絵が出ていますので、それを見て、流れる3種類の英語の指示を聞き取り、絵と状況が合致する文章を選択します。
- Part2(4問):数学の文章問題とその解決法の説明が流れ、それを聞き取り、問題の内容と解決方法を正しく示している計算式をA, B, Cから選択します。
- Part3(3問あるリスニング問題が3つ、計9問):先生と生徒の会話が流れます。会話を理解し、その後その内容に関係した質問に答えます。
- Part4(4問ある問題が1つ、3問ある問題が1つ、計7問):先生の話が流れます。その内容を理解し、その内容に関係した質問に答えます。
- Part1(7問):文章穴埋め問題 - A~Dの単語を見て、問題の文章に当てはまる単語を選択します。
- Part2(4問):グラフを見て、グラフの内容に関する質問に答えます。
- Part3(5問あるリーディング問題が3つ、計15問):長文読解問題 - 長文を読み、質問に答えます。
ELTiSの対策指導
ELTiSはまだ新しいテストですので、参考書も市販されていませんので、勉強法が分からないという声をよく聞きます。
AISE国際交流センターでは、アメリカ留学をお申し込みされた方には、独自で作成した『ELTiSの語彙・対策集』をお配りしています。また、受験者の弱点を把握した上で、それぞれ個人の力に合わせたELTiSの対策指導を行っており、スコアアップを図ることが可能です。
またELTiSの合格点をクリアするだけではなく、アメリカでの留学生活に繋がる英語の勉強法もアドバイスいたします。